きっと笑うぜ最後には

どこかのドルオタが感情を吐露している

24時間テレビ42の手紙に寄せて

活動休止は、言葉を選ばずに言えば、“妥協”であることは間違いないと思っている。

 

5人の中でひとりが「退所」を決断して、4人が「活動を続ける」ことを望んで、その落としどころがどこか、と考えたら、まあ正直言って「休止」は妥当なもので。

大野智が活動休止とその先についてあまり語ろうとしないのは、責任感もあるだろうし、たぶん少しだけ、4人が意地悪なのもあると思う。

 

チャリTシャツデザイン決めを見れば分かるんだけど、大野智は場に呑まれる人なので。

たぶん、4人との話し合いの中で、決意が揺らいだから、休止に頷いたんだと思う。

そしてそんな大野智が理解できない4人じゃない、と、思う。

大野智が一度は固く決めたはずの(彼はとても頑固な人なのだ)「退所」を揺るがせたのは、間違いなく4人の意地だろう。

大好きで大切でかけがえのないメンバーの、人生をかけた願いに絶対に頷けないくらい、彼ら4人は、大野智を、嵐を愛していて、信じられないくらい、固執している。

 

意地悪だ。

私のような「いつかまた」を願うファンも、リーダーを手放すことがついぞできなかった4人も、ビックリするくらい、彼に意地悪だ。

だって、彼の“辞めたい”という簡単な願いを、どうしても叶えてやれない。叶えてやれない理由は、ただのエゴでしかない。

エゴだって分かってもなお、大野智が嵐でいることを諦められない私は、たぶんあまり歓迎されたファンじゃないんだろう。

 

それでも私は、どうしようもないくらい、嵐のファンだ。

世界中にはたくさんの芸能人、アイドルがいる。

探せばいくらでも、嵐より若い人、カッコいい人、踊りがうまい人、歌がうまい人は出てくる。嵐は全員が30代後半に突入していて決して若くはないし、歌もダンスも特別にうまい訳じゃないし、まあ、顔は個人の好みだけれど、熱愛報道だって「季節ものですか?」ってくらい出たし、私はそういった意味で「嵐より優れた」アイドルをたくさん知っている。

私はそういう彼ら/彼女らのことも好きだ。

でも私は、嵐のファンで、どうしたって嵐を手放せない、おかしな人間なのだ。

 

で、おかしな私以上におかしな嵐のメンバーは、嵐のことを「宝物」という。

相葉雅紀は、「最愛のパートナー」という。

 

そして、「近い将来絶対グループ活動しようね」と、24時間テレビラスト一時間というかなりの注目を集める電波に乗せて、たくさんの証人たちの前で、言ってのけてしまった。

 

言葉は呪縛だ。

これから大野智はきっと日本のどこにいても、「嵐」であることを望まれる。

相葉雅紀が「近い将来」なんて縛りをつけたために、大野智はその存在を望まれてしまう。早く、一刻も早く、と。

それって結局、休めるのかな?

休めないだろう。少なくとも、国内では。

 

だからもう、どこにでも行ってしまえばいいと思う。ニューヨークにでも住んで小鳥と会話してればいいと思う。

たぶん、残されたバカな4人は、大野智をあきらめたりしないから。

意地でも表舞台に張り付いて、嵐の居場所を守り続けて、そうして、いざとなったら、地球の裏までも大野智を迎えにいくだろう。

その手を絶対に、掴みに行くだろう。

私は4人に、それを望んでいる。

 

 

 

 

 

先に謝ります。大野さん、あなたの幸せを心の底から望めなくてごめんなさい。

私は、4人が「嵐」という呪縛で、あなたを縛ることを望んでいます。

あなたが地球のどこにいても、櫻井さんと相葉さんと二宮さんと松本さんがあなたを諦めないことを望んでいます。そして、私が、私のような大勢のファンが、あなたを諦めないことを望んでいます。

 

だから逃げてください。4人や私のようなファンから全力で逃げてください。地球の果てまでも逃げて、逃げて、逃げ続けて、一周した果てに東京で、気が向いたら捕まってあげてください。

4人に、手を捕まれてください。

 

嵐が、5人でその手に、頂点を収めるまで。

私は大野さん、あなたを諦めない。

嵐を終わらせない。

 

 

 

 

私が大好きな嵐は、“嵐の未来”を諦めない。

5人で、いつか永遠に別たれる日まで、共に新たな時代へ。

 

 

 

 

 

追記

悔しい思いも悲しい思いも苦しい思いも、表で見せることはなくてもたくさんしてきたことを知っている。

だからこそ、大野智をステージに縛り付けることはとても残酷なことなのだと思う。

 

それでも嵐は、私にとって、幸せの象徴だよ。

5人にとっても、そうであることを願います。