きっと笑うぜ最後には

どこかのドルオタが感情を吐露している

宝物の話

あの日本中が衝撃に揺れた日から、1ヶ月が経ちました。

今の気持ちをどこかに残しておきたいという気持ちが強かったので、この記事を書きます。

 

 

 

 

嵐が活動休止を発表したことについて。

 

 

 

 

あの日あの瞬間、私は家から離れたカフェの隅っこで、呑気にコーヒーを飲みながら本を読んでいました。

時間を確認しようとスマートフォンを点けた瞬間、目に飛び込んできたLINE NEWSのポップアップ通知。

 

一気に身体が熱くなって、

手が震えて、

瞬きもできなくなって、

 

公式サイトを確認しようとしたけれど上手く入れなくて、

もどかしくて苦しくて気持ち悪くて、息ができませんでした。

 

でも、頭はひどく冷静でした。

普段情報収集に使うTwitterは今は開かない方がいい、と

まずなによりも先に、ニュースを見るよりも先にファンクラブサイトに詳細が出ているはずだからそれを読むべきだ、と

 

「嵐、2020年末で活動休止」の文字を目に入れた瞬間から、私の頭のなかはぐちゃぐちゃで、でもひどく落ち着いていました。

 

驚きなのか失望なのか、未だによく分かりません。

たぶんまだ、実感できていないのかもしれません。

あまりにも、テレビの中の彼らが普通に笑うからです。

 

いっそ。

いっそのこと、死んだ顔して、黒いスーツを着て、お通夜みたいな雰囲気で会見してくれた方が、楽だったのかもしれません。

今すぐ活動休止するとか、解散するとか、もっと手酷く裏切ってほしかった。その方がずっと楽だった。

そうすればきっと、嫌いになれたのに。

でも彼らは、活動休止会見で更に、ファンを虜にしてしまうような人たちでした。

解散なんて道はどうしても選べないような、どうしようもない5人でした。

本当にどうしようもないと思います。

寄せ集めでデビューさせられて、売り上げは芳しくなくて、ドーム公演開催まで7年半を要して、最初から仲が良かったわけでもなくて、気を遣いあって、譲り合って、ここまで来てしまった5人。

すべてを擲って、アイドルとして生きてきた5人。

そんな5人に心の底から惚れてしまった私も、きっともうどうしようもありません。

だって今私は、嵐とこれからを共にすることを、これっぽっちも疑っていないのですから。

 

嵐がその活動を道半ばで終えるときが来るとすれば、それはきっと智くんが言い出すのだろうと、何年も前からこっそりと思っていました。

彼は翔さんの言うとおり才能豊かで、良くも悪くも“アイドルの規格外”と称されることも多い人です。

なんだかこっ恥ずかしい話ですが、私が見る大野智にはいつでも、大きな羽根がついています。

その気になれば、遠く遠く、遥か彼方へ飛んでいける、強くて大きな羽根。

それで飛び立たないのは、彼が優しいからだとずっと思っていました。

彼は優しいから、誰かを裏切ることができないから、アイドルを辞められないんだと、ずっと思っていました。

もし彼がその羽根を使う日が来るなら、きっとそれはアイドルに疲れてしまった時なんだろうと。

だから正直、智くんがきっかけを作ったと知ったとき、胸に湧いたのは「ついに来たか」という思いでした。

彼はもうアイドルなんてしたくないんだ。

我慢の限界なんだ。

大野智はやっぱり、神様仏様なんかじゃないんだ。

ああ、きっと彼は、今まで自分を縛っていた嵐という鎖を壊して、美しく羽ばたいて、2度と戻ってこないんだ。

そう思いました。

羽ばたくその時、彼は本当に美しいんだろうなと想像できてしまうのも、苦しさを加速させました。

 

でも違いました。

彼は嵐という鎖を、壊すのではなく、4人の力を借りてそっとほどくのだと言うのです。

そうしてその、自分を縛る鎖を、あろうことか「宝物」と表現したのです。

他のメンバーも言いました。

「宝箱に閉じ込めておきたい」。

 

アイドルとは。

思春期の頃から自由を奪われて、一般人なら進路についてうんうん悩んでいる時に一生を決められて、人目に曝されて、不特定多数からあることないこと言われて、

そんなもの、鎖以外の何物でもないと思っていました。

5人が自由に恋愛できないのは、私(たち)がいるからに他なりません。

普通の幸せすら普通に手に入れられなくて、それでもカメラを向けられて、笑って、自分を消費する生き方。

それが本当に、彼らの幸せなのか。

疑っている私に、5人は迷うことなく言うんでしょう。

「幸せだ」と。

 

私には理解できないことです。

だから、会見なんて見たくない、お通夜みたいな嵐は一生見たくない、と呆然としていた私がネットニュースの写真で見た嵐が、普通の顔して、普通の服着て、これでもかと嵐への想いをぶちまけているのを見て、ひどく狼狽しました。

こんな生き方できるのか。

こんな仲間が手にはいるのか。

こんな素敵な5人を、私は好きになってしまったのか。

実際に会見を見たとき、あまりにも衝撃で、あまりにも大きすぎる愛で、その日初めて、私は泣きました。

活動休止すると知ったときも、会員向け動画を見たときも一切出なかった涙が、“いつも通りの嵐”を見た瞬間に止まらなくなりました。 

 

いつだって嵐は、私の幸せそのものでした。

その幸せに終わりがあると知らされた今、私は特に変わることなく日々を過ごしています。

画面の中の5人も、恐ろしいほどにいつもどおりの笑顔を浮かべています。

2年前から始まっていた話し合い。

なにも気づかせなかった5人。

やっと始まった“終わりへの道”を、笑顔で歩むと誓った5人。

そしてその“終わり”の向こうに、またいつか“始まり”があると言う5人。

そのことを迷うことなく、“私”に、“嵐のファン”に届けようとしてくれているそれだけで、嵐のファンは愛されていると思える今が、幸せで仕方なくて、そして苦しい。

こんなにも苦しいのに、私は嵐を好きになったことを後悔したことなんて、今この瞬間まで、一度もないのです。

なんて人たちを好きになってしまったんだろう、と、また思います。

 

全てを背負って嵐を終わらせようとしたリーダー、智くんと

そんな智くんを引き留めてくれた4人。

それから、「休止」という選択肢を与えてくれた事務所スタッフ。

みんなに、どうもありがとうと伝えたい。

智くんが休止という選択肢を与えられて「そんなこと許されるのか」と驚いた、と聞いて、あぁ本当に大野智らしいなぁと思いました。

頑固でマイペースで、リーダーらしくないのにいざというときは誰よりも責任感が強くて、メンバーが大好きで、メンバーから慕われてて。

 

ねぇ智くん、聞こえてますか、あなたしかいないんだよ。

あなたにしか、嵐のリーダーは務まらないんだよ。

嵐の曲にはあなたの声が必要で、

嵐のパフォーマンスにはあなたの踊りが必要で、

嵐には、あなたが必要で。

 

4人が強く、そしてあなたが強くそう思っているのは知っているけれど、でもやっぱり言わせてください。

嵐は、5人でしかあり得ないのだと。

4人じゃ絶対にいけない。

嵐は、5人じゃなきゃいけないんだと。

5人だから、嵐なんだと。

智くん。

私は、5人の嵐を、心の底から、愛してます。

これからも嵐のリーダーでいてくれるあなたを、愛してます。

だから。

だから、ゆっくり休んでください。

その大きな羽根で、どこまでも遠くへ、強く、自由に、美しく、羽ばたいてください。

気が済むまで、釣りしたっていいし、黒こげになったっていいし、絵を描いたっていいし、粘土まみれになったっていい。

自由に生きてください。

いつか戻ってきてほしい、という気持ちは私の中に確かにあるけれど、それをあなたにぶつけるつもりなんてない。あなたにはそんなこと言えない。

自由に生きてください。

自由に生きていいから、だからあと1年と10ヶ月だけは、全部、私たちにください。

変わったことなんてしなくていい。いつもどおり歌って踊って、眠そうな顔をバラエティで見せて、たまに喋って、笑ってくれればそれでいいから。

あと1年と10ヶ月。

共に歩ませてください。

いや、あなたが嫌だって言っても絶対ついていくけど、たぶん嫌って言わないでしょ。

智くんは言わないでしょ。そして4人も、言わないでしょ。

前を向く、ということがどういうことなのかもはや分からないけど、まだ実感なんてこれっぽっちも沸かないけど。

それでも、たまにどうしようもなく悲しくなります。

ただ、これ以上悲しいことなんてもう誰かが悪いことするか解散するかしか思い付かないので、怖いものなんてありません。

何があっても絶対ついていく。

嵐についていく。

 

 

 

さぁ、同じ夢を見よう。

Let's get the party started!!!!!